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TDMの考え方

薬物血中濃度モニタリングシステム(TDM)とは

TDM(Therapeutic Drug Monitoring)は、薬剤をより効果的に かつ 安全に使用するためのシステムです。

図6 薬物血中濃度モニタリングシステム
の流れ

投与が開始されると、適切な時間に採血を行い、薬物血中濃度が測定されます。血中濃度測定を用いる薬物療法の場合には、実は『投薬時間』すなわち何時に投薬したかということと、『採血時間』すなわち投与後の経過時間を知るために何時に採血したかという正確な情報がとても大切になってくるのです。
それを解析して薬とその患者との関係すなわち個人差を数値としてあらわし、それが患者にとって最適な投与方法を実施するための検討材料になるようにしなければなりません。
更に医師が患者の状態や、臨床検査等から判断する薬の臨床的効果と、血中濃度測定解析結果とを照らしあわせながら、その薬が、その患者の体の中でどのような働きをしているかを把握し、より効果的にかつ安全な投与方法を検討していくのです。
そしてこのような検討の結果、変更の必要があれば、具体的に投与量なり投与間隔を変えてその薬を続けたり、時には投与を中止したり、他の薬を加えたりするのです。もちろん変更の必要がなければそのまま続けます。

患者への説明なしには、このシステムはありえない

このシステムの一番の受益者は患者さん自身です。患者さんがこのシステムから受けるメリット、すなわち、「自分に適した投与量、投与方法が設定され、それによって副作用の心配がなく、かつ薬の効果が最大に発揮されるような治療を受けるのだ」ということを知ったならば、患者さんは安心するとともに、苦痛な採血にも積極的に協力して治療を受けようとすることでしょう。
医療の中で最も大切な事、すなわち医師側と患者さんとの信頼関係をより深めることに役立ちます。